わけあってこの齢から通信制の学生になることになりました。
今、発達障がい施設や、保育園、空手や運動教室を通して子供たちと関わっている中で、現在の子供達の成長するための教育や環境に違和感を感じていました。
そんな中でも、うまく折り合いを付けながら、自分なりの思いを入れながら子供たちと関わってきましたが、先日とある事件がおきました。
自分の娘がいきなり自傷行為を始めたのです。
私とお付き合いの長い方はご存知の通り、うちは最初の子供を不妊治療を三年続けてやっと授かったのに妻のお腹の中でしかも37週まで順調に育てながら、突然亡くしてしまいました。
それから、さらに三年不妊治療を続けてやっと授かった子供なので、正直、自分の手元から放したくはなかったのです。
当初、娘もお母さんやお父さんと一緒にいると言っていたのですが、3歳の終わり頃に自分で幼稚園に行くと言い出しました。
娘の成長を嬉しく思い、帯広、小樽の幼稚園や保育園をものすごい数、見学にまわりその中で一番体験でもやさしく、対応の良い小樽のT幼稚園に行くことに決めました。
嫌がりもせず自分からバスにも乗って行く娘を誇らしくも思い、妻と本当によかったねと話していました。
しかし、おかしな事が1つありました。
帰ってくる娘に、「今日何したの?誰と遊んだの?」と聞いても全てが「秘密」としか答えてくれないのです。
うちの娘はものすごくおしゃべりでしかも記憶力はかなり良い方で、私たちと出かけた後はおばあちゃんに、何があったのか事細かに説明する子なのにおかしいな~と思っていました。
そのうちに、家で爪を噛むようになり、その理由を聞いても何も言わない・・・
幼稚園にそれとなく聞いても元気に楽しく遊んでいますとの回答・・・
そんな経過を2度ほど繰り返した後に、娘が妻や母の前で、手に何十か所も噛み跡を付けるようになりました。
これはもう危ないと思い、幼稚園を休ませ、娘にそれとなく事情を聴きましたが、何か話そうとすると涙が出て話ができなくなり、布団をかぶってしまう・・・
相当心が、傷ついたみたいなので、しばらく私もできるだけ仕事をあけて娘と妻とスキンシップをとりながら、ちょっとずつクイズ形式にして少しずつ幼稚園での出来事を聞きました。
娘が言うには、帰りのバスに乗る時、ジャンバーのファスナーを上げられずにいると、他の子を待たせていると担任のA先生にものすごく怖い声で叱責されたとのこと
しかも、運転手のMさんに言ってうちの娘だけ置いて行ってもらうからねとかなり怖い口調で言われたのだそうです。
娘は、大好きなお母さんやお父さんと会えなくなると思いパニックになって益々動作が遅くなる・・・また怒られる・・・
娘はそれでも何とかA先生と仲良くなれようにと一生懸命先生に絵をプレゼントしたり色々したのですが、忙しいとかまってもらえずとうとう心がパンクしたみたいです。
幼稚園が小学校に上がるための準備をするところだという事は、子供教育に携わってきた者としてはわかります。
しかし、色んなスタイルや長所をホームページで謳っている幼稚園が増え、T幼稚園も非常に素晴らしい事が書かれているので、私も妻も全て園と話し合った上で入園しました。
私の専門分野の原始反射の事も話し、恐怖麻痺反射が強く見た目以上に周りに馴染むのに時間がかかるし、プレッシャーが強すぎるとパニックになるか急停止してしまう事やガラント反射が強くおしっこの失敗や椅子に長く座らせると、もぞもぞ落ち着きなくなることそして、聴覚と触覚過敏があり、靴下をすぐ脱ぎたがったり、大きな音が急に嫌になったりすること等全て話し、私たちは教育や躾けではなく、この子が楽しい思いだけしてくれればいいので、自由にして欲しいことを園に伝へ、周りの子に迷惑がかかる事があったらすぐに迎えに行くと言いました。
先生たちは「全然大丈夫です。Kちゃんが楽しく自由にできるように対応し時間がかかることも、出来るまでゆっくりお手伝いします。」と言ってくれました。
しかし、全て守られませんでした。
ここが、今の保育園や幼稚園教育のゆがみで、私がいつも違和感を感じる一部です。
モンテッソーリやシュタイナー教育等を取り入れていると謳い、子供達の主体性や個の人格を尊重するようなことを言っておいて、旧態依然の集団学校生活への訓練の為には子供だからと大人が力を行使する。
少子化で子供が少ないので、出来もしないことを営業トークで言いながら定員を確保し、何かあっても子供のいう事だからと取り合わない・・・
事実が明るみに出ると、その子の為にやったと言う・・・
子供の人権や人格の尊重はどうなっているんでしょうか?
自分たちの効率化で傷ついた子供たちはどうなるのでしょうか?
人生で一番大事な幼年期に精神的苦痛を強いられた子供に対する責任は誰が負うのでしょうか?
今回の件で、幼稚園側と話し合い、担任から事実の確認がとれ謝罪の場は設けられましたが、娘の心の傷を埋めるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
今、何をすべきかそしてこれから自分も子供の教育に携わるのなら、今現在行われている幼児教育の現状やそれを教える側がどういう教育を受けるのかがわからなければ、明確な答えが出ないのではないかと思い、幼稚園教諭と保育士の資格を自分で取ろうと思いました。
今でも、毎週の帯広と小樽の往復に加え、日々の現場業務に書類業務そして空手の指導と行う上で、これからレポートとテストが入ります。
殺人的スケジュールになりそうですが、自分がやりたい子供教育の在り方を決める上で避けては通れない物なので頑張ります。
周りの皆さんには、今後、ご迷惑をおかけすると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
蓄えた知識や技術は必ず皆さんに還元しますからね!