発達障害と空手

道場の開設の頃から、じっとしていられない子や突然大きな声を出す子がいました。

どこの道場でもそういう子が入会に来る事があると思います。

最初の頃はご父兄に「大丈夫でしょうか?」と聞かれると「大丈夫ですよ  そのうちすぐに慣れると思います」と何も考えずに引き受けていると・・・

一向におさまる気配はなく、他の父兄から苦情があがる

そして、どちらかが辞めてしまうという事が何度かありました。

その内に、それが発達障害というものである事がわかりました。

それならばと発達障害について勉強してみると、指導者の対応の仕方で全てではないにしても、周りと一緒に稽古をする事が可能であるという結論に達しました。

もちろんそれでも、今まで練習に来ているご父兄に協力を仰がなければ不可能なことでしたが、ほとんどのご父兄が私の考えに賛同してくれました。

それからは、勉強の毎日で運動教室のメニューを全ての子供たちのプラスになるように、ビジョントレーニングや原始反射の統合に即した物に変えていきました。

まだまだ、発展途上ですが、選手クラスの選手は多数、選抜式全日本大会であるJKJOやJACの代表となりましたし、発達に遅れのある子もどんどん色んな事ができるようになり、黙想ができず走りまわっていた子が黙想をしっかりとこなしたり、型や組手もしっかりと順番を守りながらできるようになりました。

児童デイサービスと空手道場をリンクさせて2年になり、今では他の児童デイサービスから道場に通いたい子を紹介されたり、みなぽっけと併用で道場に通ってくれる子がいたり、診断がはっきりとつかないグレーゾーンの子が運動教室に通ってくれたりしています。

そして、その全てのご父兄様から明確な変化を感じ取れたと感謝の言葉を頂いています。

今週末の錬成大会では、いよいよその中から大会に出場する子も

私の方が今からドキドキして眠れませんが、週末の大会では精一杯の応援をしたいと思います。

頑張れ!!